フェルマーの最終定理 (Fermat's Last Theorem) ピュタゴラスに始まり, ワイルズが証明するまで サイモン シン Simon Singh 青木薫訳 新潮社 亡きパカー シン バーリンの霊に捧ぐ 序 (ジョン リンチ) はじめに (サイモン シン) 第I章 「ここで終わりにしたいと思います」 一九九三年六月二十三日, ケンブリッジ 最後の問題 万物は数なり 完全無欠の証明 無数にある三つ組み数 ピュタゴラスの定理からフェルマーの最終定理へ 第II章 謎をかける人 数論の発展 謎の誕生 余白のメモ フェルマーの最終定理, ついに出版される 第III章 数学の恥 数学のキュクロプス 遅々とした歩み ムッシュー ルブラン 封印された手紙} 第IV章 抽象のなかへ パズルとクイズの時代 知識の基礎 好奇心に突き動かされて 力ずくの計算 大学院生} 第V章 背理法 希望的観測 一人の天才の死 "良さの哲学" ミッシング・リンク 第VI章 秘密の計算 屋根裏部屋の隠遁者 無限との闘い 最初のドミノ牌を倒す 「フェルマーの定理が解けた?」 闇の館 コリヴァギン・フラッハ法 世紀の講演 そして… 第VII章 小さな問題点 カーペット張り職人 悪夢の電子メール 誕生日の贈り物 第VIII章 数学の大統一 未解決の大問題 シリコンによる証明 大切なもの} 補遺 1 ピュタゴラスの定理の証明} 2 ルート2が無理数であることに対するエウクレイデスの証明 3 ディオファントスの年齢の謎 4 バシェの分銅の問題 5 ピュタゴラスの三つ組み数が無限に存在することに対するエウクレイデスの証明 6 点予想の証明 7 不合理に迷い込む 8 算術の公理 9 ゲーム理論とトルエル 10 帰納法による証明の例 訳者あとがき 青木薫