********************************************************** 数学書用自動点訳ソフトウェア InftyBraille Ver.1.1 (beta版) CopyRight(C) 2006-2007 Masakazu Suzuki Akiyoshi Tkalamura Toshihiro Kanahori ********************************************************** InftyBraille plugin のインストールと簡単な使い方 InftyBraille pluginの主な特徴を以下に挙げます: 1.数学専門用語の日本語仮名分かち書きに対応 2.数式部分も点字に変換 3.Extra for WindowsがPCにインストールされていて、環境変数PATHにExtraの実行 ファイルがあるディレクトリをしていすれば日本語仮名分かち書きにExtraを利用 することもできる。 本ファイルはInftyBraille pluginの簡単な説明書になっています。 目次 --- 0. InftyBraille pluginについて 1. インストールとアンインストール 2. 簡単な使い方 3. 最後に --- 0. InftyBraille pluginについて InftyBraille pluginはInftyEditor(もしくは、ChattyInfty、以下略)に、編集した 文書の分かち書きや点訳機能を追加するプラグインです。 このプラグインをInftyEditorのインストールフォルダ内のpluginフォルダに置くと、 InftyEditorの「ファイル」メニュー下の「エクスポート」下のサブメニューに 「かな分かち書き」と「点字出力」という項目が追加されます。 これらの項目を選ぶことで編集中の文書の分かち書き・点訳を行なうことが可能に なります。 それぞれの操作方法については、下記の「2. 簡単な使い方」をご覧ください。 1. インストールとアンインストール 1.1 インストール インストーラ InftyBrailleSetup_for_InftyEditor.exe (ChattyInfty用はInftyBrailleSetup_for_ChattyInfty.exe) を起動しますと、 「InftyBraille plugin for InftyEditor のインストールを行ないます。」 というメッセージがでますので、[次へ]ボタンを押してください。 次に、 「インストール先のフォルダを指定してください。」 とでますのでインストール先を指定します。このとき、必ずInftyEditorがインストール されているフォルダを指定してください。通常、 C:\Program Files\sAccessNet\InftyEditor (ChattyInftyはC:\Program Files\sAccessNet\ChattyInfty) ですが、InftyEditor(ChattyInfty)のインストール時にインストール先を変更された場合 は、そのインストール先を適宜指定してください。インストール先のフォルダ指定が済み ましたら[次へ]ボタンを押してください。 「インストールを開始します。」 と出ますので、また[次へ]ボタンで次に進みますと、 「インストール中。」 と出まして、インストールが始まります。正常にインストールが終わりますと 「インストールが完了しました。」 と出ますので、[完了]ボタンで終了してください。 1.2 アンインストール 本プラグインはレジストリなど使用しておりませんので、InftyEditorがインストール されているフォルダ内のpluginフォルダを全て消すことでアンインストールが完了します。 注意: 今回提供しておりますInftyEditorのプラグインはInftyBraille pluginのみですので 上記の様な方法でアンインストールできますが、今後、InftyEditorのプラグインの種類が 増えた場合、この方法では他のプラグインも削除されてしまいます。 従って、この手法はプラグインの正式なアンインストール方法が確立するまでの暫定的な 手段だとご理解ください。 1.3 EXTRA ver.4 を使用する場合 本プラグインは分かち書きエンジンとしてEXTRA ver.4 (有限会社 エクストラ)を使用 することができます。使用するためにはEXTRAの実行ファイルへのパスを環境変数PATHに 追加してある必要があります。 通常、EXTRA ver.4は、 C:\Program Files\Extra\EXTRA for Windows Version 4 にインストールされています。 2. 簡単な使い方 2.1 分かち書き 分かち書きする際には、まず、編集中の文書を保存してください。 本プラグインは保存した文書に対して分かち書きを行ないます。 分かち書き結果はInftyEditorのファイル形式と同じIMLファイルになりますので、 分かち書き結果を更にInftyEditorで編集・修正することが出来ます。 「ファイル」メニューの下の「エクスポート」下にある「かな分かち書き」を選択 すると、ファイルダイアログが現れます。このファイルダイアログの左下には、 「分かち書きエンジン」を選択するラジオボタンがついていますので、 「EXTRA 4」と「InftyBraille」 のどちらかを選択してください。 「EXTRA 4」は分かち書きにEXTRA ver.4のみを使用します。数学文書以外の分かち書き を行なう場合は、こちらエンジンの使用を推奨いたします。 「InftyBraille」は私たちが独自に開発している分かち書きエンジンを使用して分かち 書きを行ないます。数学専門用語を用いた文章に対して最適化されていますので、 数学文書の分かち書きをされる場合はこちらを推奨いたします。 また、「InftyBraille」を使用した場合、分かち書きに誤りがある可能性のある場所が 赤く表示されます。 その右、ダイアログの下中央部に「字体情報」を選択するチェックボタンがついています。 これは分かち書き結果でも 「イタリック(斜体)」及び「ボールド(太字)」 の装飾を残すか残さないかが選択できます。 以上の設定を確認した後、分かち書き結果ファイル(かなIML)を保存するファイル名を 指定してください。最初の状態では、 編集中の文書のファイル名.hira.iml という形式になっています。 最後に[保存]ボタンを押すと分かち書きが始まり、指定したファイル名で結果が保存 され、更に自動的にInftyEditorが立ち上がり結果が表示されます。 補足:「分かち書き」と、以下の「点字出力」では、InftyEditorを起動して、最初に 実行した場合、辞書などの読み込みに時間がかかります。2回目以降は辞書の読み込みは いたしませんので、要する時間は短くなります。 2.2 点字出力 「ファイル」メニューの下の「エクスポート」下にある「点字出力」を選択すると、 ファイルダイアログが現れます。このダイアログでは、上記の「かな分かち書き」を 選んだ際のダイアログと同じく、「分かち書きエンジン」の選択、「字体情報」の設定が 行なえます。これらに加えて、 「1ページあたりの行数」と「1行あたりのマス数」 を指定することで「出力用紙設定」を行なうことが出来ます。 設定を確認したら、ファイルの種類で保存する点字ファイル形式を選びます。現在は、 BASE形式 と 標準(NABCC)形式 が選べます。最後にファイル名を確認して、[保存]ボタンを押してください。点訳結果が 指定したファイル名で保存されます。 3. 最後に InftyBrailleは現在も開発中の製品です。ご意見や不具合報告、操作方法の質問などが ございましたら、今後の開発のためにも、 Science Accessibility Netサポート担当 support[AT]sciaccess.net([AT]を@で置き換えて下さい) までご連絡いただければ幸いです。 2007年7月25日 InftyBraille開発担当 金堀 利洋